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三季

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『三季』の概要

『三季』は、中筋さんが半年あまりの間に書きためた作品から23篇を選び、まとめた詩集です。深い喪失の先に点々と現れる“行き場のないしずく”を拾い集め、織りあげた一冊で、道産詩賞作品「札幌払暁」の改題作や詩誌『ユリイカ』の佳作に選ばれた作品も収録されています。各作品は独立した情景と空気をたたえ、研ぎ澄まされた言葉の中に秘められた思いを感じ取ってほしい、というのが作者の願いです。

詩集はB6判、持ち歩きやすいサイズ感です。装丁と編集は俊カフェの古川奈央氏、表紙絵は橘春香氏によるものです。販売価格は1,200円（税込）で、2025年8月5日に発行されました。

魅力と読みどころ
• 詩人としての円熟：中原中也賞最終候補や北海道詩人協会賞などの受賞歴を持つ著者が、11年ぶりに発表した渾身の第四詩集です。長篇作品も含め、三つの季節をまたぐようにゆったりとした構成で、時間の流れや心の変化を感じさせます。
• 深い喪失と再生の物語： “深い喪失の果ての先”をテーマに、離別や死別の悲しみ、祈りにも似た愛情が、柔らかくも鋭い言葉で描かれています。読み進めるごとに、行間に隠された感情が静かに響きます。
• 特別な収録作品：受賞作「札幌払暁」の改題版に加え、『ユリイカ』掲載の佳作も収録。中筋さんの代表作を一度に味わえる構成です。
• 丁寧な装丁：古川奈央氏の編集と橘春香氏の表紙絵が詩の世界観を引き立て、読み手を優しく作品の中へ導きます。

『三季』は、詩人・中筋智絵がこれまでの経験と感情を凝縮して編んだ「一生に一度の詩集」と評される作品です。研ぎ澄まされた言葉と独特のリズムに耳を澄ませれば、あなた自身の記憶や感情と共鳴する瞬間がきっとあるはずです。ぜひ手に取って、三つの季節を旅するようにページをめくってみてください。